寝違えは、病名ではありません。睡眠中の不自然な体の動きによって起こる、首や肩甲骨周辺部の急性の痛みのことで、総称して「急性疼痛性頚部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」と呼ばれています。
寝違えの原因は睡眠時の姿勢にあります。不自然な姿勢のまま固定されると、筋肉や腱が長時間伸びたままになりやすく、頸椎や背骨・肩甲骨にも余分な力がかかります。
その結果、血行不良や神経・筋肉を傷めて炎症を起こし、寝違えが発症すると考えられています。
また、スポーツや重労働などの筋肉疲労による痙攣や、長時間同じ姿勢をとったことによる筋硬直、さらにはストレスや冷えといった原因も考えられます。
全体の姿勢バランスを確認し、筋肉の緊張部位を確認します。その後、電気治療や手技で、緊張部位をゆるめ、骨盤・首の歪みを矯正し改善します。
テーピングなどで緊張部位に負担がかからないようにし、円皮鍼で筋肉の拘縮を改善します。
鍼治療なども効果的です。
表面的な症状の改善だけではなく、姿勢の評価・改善、姿勢を支えるインナーマッスルの強化を行い、つらい寝違えの症状も根本から改善を目指します。
また、寝具を整える 首に負担がかからない高さの枕を使用する、寒い環境で寝るのを避けるといった日常生活におけるアドバイスもさせていただきます。